マンションの修繕積立金が足りないってどういうこと?

〜住みかえ前に知っておくと安心できる大切なポイント〜

目次

はじめに

マンションは、住んでいるうちにだんだん古くなっていきます。
外壁のひび割れ、屋上の防水、エレベーターの交換など、
“まとめて修理しないといけない時期” が必ずやってきます。

そのために、住民みんなで毎月少しずつ積み立てているのが
「修繕積立金(しゅうぜんつみたてきん)」 です。

しかし最近、
「この積立金が足りていないマンションが多い」
という問題が全国で起きています。

住みかえ先としてマンションを選ぶとき、
これは“絶対に事前に知っておきたいポイント”です。

■ 修繕積立金、実は“足りていない”マンションが3割以上

国の調査では、約36%のマンションで積立金が不足 していると発表されています。
つまり、3つに1つは足りない という状況です。

足りないと何が起きるのか?
とても簡単に言うと、

❌ 必要な修繕ができなくなる

❌ 住民1人ひとりが追加で大きなお金を払うことになる

❌ 建物が古くなり、資産価値も下がってしまう

ということです。

■ 修繕にはとても大きなお金が必要

大規模修繕には、マンションの規模にもよりますが
数千万円〜数億円 が必要です。

積立金が足りないと、
「各家庭から10万円〜100万円以上の追加徴収」
というケースも珍しくありません。

住みかえた後に突然そんな請求が来たら……
考えるだけで不安ですよね。

■ 国も“積立金の引き上げ”をすすめている

2024年、国が修繕積立金の目安額を見直しました。
簡単にいうと、
「これまでより多めに積み立てるのが望ましい」
という方向になっています。

つまり、これから買うマンションでは、
積立金が上がる(毎月の支払いが増える)可能性 もあります。

■ 実は、“支出の見直し”で改善できるケースも多い

積立金が足りない原因は、お金の集め方だけではありません。
実は、
管理会社への委託費が高いまま見直されていない
というマンションも多いのです。

管理会社を変えたり、業務内容を整理したりすると、
毎月の支出が減って、その分を積立金に回せる
という例もあります。

■ 修繕のタイミングも今は柔軟にできる

以前は「12年ごと」が基本でしたが、
最近は建物の状態に合わせて
15〜18年ごとでも大丈夫なケース が増えています。

これは修繕を先送りするのではなく、
建物の状態をしっかり調べたうえで決める合理的なやり方です。

住みかえを考える人にとって重要なのは、
「ちゃんと建物を見て計画しているマンションかどうか」です。

■ 住みかえ前に“これだけは見ておくべき”4つのポイント

マンション選びでは、次の4つを必ずチェックしましょう。

① 積立金の残高

→「どれくらい貯まっているか」は“未来の安心度”です。

② 長期修繕計画

→ 将来のお金の計画書。赤字なら注意。

③ 管理組合・管理会社の運営

→ 会議がちゃんと開かれているか? 意見が出やすい雰囲気か?

④ 過去の大規模修繕の履歴

→ 計画通りに工事が行われているマンションは信頼度が高いです。

まとめ

マンションの修繕積立金は、
これから長く安心して暮らすための“未来の貯金” です。

外観や立地がどれだけ良くても、
積立金が足りないマンションでは、
将来の出費が大きくなるリスクがつきまといます。

反対に、
積立金がしっかりしているマンションは建物の価値も落ちにくく、住み心地も良好。

住みかえのタイミングこそ、
“管理の質” に目を向けてみることで、
後悔しない物件選びにつながります。

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